// スケッチ会について
はじめまして、こんにちは。ワークショップの企画兼講師を務める、渡辺望未(わたなべのぞみ)です。
わたしは今、パン屋に勤めながら絵描きの活動を行っています。その活動のひとつとして2017年に「デッサン会」というワークショップを企画しました。合計5回すべてカフェで行いました。
なぜそんなワークショップを企画したのか?
それは、まわりの人に「つくること」を身近に感じてもらいたかったからです。
人に絵を見せたとき、「むずかしい」「よくわからない」と言われることは少なくありません。それが悔しくて、「もう描くのは止そう」と拗ねた時期すらありました。
だけど人がわからないと感じるものは、遠くて知らないことだからだと気がつきました。わたしは子どもの頃からずっと絵を描いているけど、学校で勉強をして、社会で働いて、そうこうしているうちに「つくる」習慣がなくなる人もいるのだと気がついたとき、それって、とても寂しいなと思いました。
絵を描いたり、何かをつくっているときに、わたしは寂しいと感じたことは一度もありません。
「つくり手」の立場に立って、世界の作品や、商品、出来事を見て行るとき、心はいつも豊かでした。
だからわたしは、「つくる」機会を「つくろう」と思いました。
それが、今回のスケッチ会です。
じゃあ どんな絵を描くのか?
スケッチとは、対象の形・雰囲気を大まかに捉え描いたもの。「素描(そびょう)」や「ラフ画」と呼ぶ人もいます。
このスケッチ会では、鉛筆・水彩絵の具をつかって1枚の絵につき10分以内で描き上げる予定です。大まかに捉えるのですから、描写にはそれほど時間をかけません。
短時間で描き上げては、また新しい絵にとりかかり…と、くりかえしていきます。
そしてこのスケッチ会では、「人」を描きます。そのモデルを務めるのは、参加者のあなたです。
あなたはわたしに描かれますし、わたしはあなたに描かれます。
これはちょっと緊張しますが、ちょっとおもしろい体験です。
あなたを描く。わたしを描く。
そうやって、ほんの少しだけど「自分と向き合う」「誰かと向き合う」そんな場づくりを当ワークショップでは大事にします。
スケッチ会の最後には、コーヒー/お茶をお出しする予定です。(余談ですが、わたしは以前カフェで働いており、毎日コーヒーを淹れていました。)企画者の地元でローストしている、スペシャリティコーヒーの豆を使います。こちらもどうぞお楽しみに。
ご一読ありがとうございました!
2018.10.05 渡辺